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古都で働く、プリングルズ大好き似非システム管理者が、お仕事関係の備忘録を書いたり、日々のあれこれを書いたり。

   
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グラフィックボードの交換を検討する。(4)(交換済)

普段使っているデスクトップ機のグラフィックボードをnVIDIAのGTX460からGTX750Tiへ交換した訳だが、前述したようにそのままではFedora20がGUI環境で起動出来なかった。そこで今回は、Fedoraに含まれているドライバを入れ替える。


Fedora20には、オープンソースで開発されているnouveauというnVIDIA向けのドライバが含まれている。これは、nVIDIAが公式に提供しているドライバをリバースエンジニアリングして開発されているので、公式ドライバに比べると新製品への対応がどうしても遅れてしまうようだ。今回購入したGTX750Tiは、この春に発表になったばかりの製品で、公式ドライバの対応も3月の334.21からだった。

nouveauの公式サイトでは、1.0.11にてGTX750Tiへの対応がアナウンスされているが、Fedoraのパッケージにはまだそのバージョンが追加されていない。なので、Fedoraのnouveauドライバを使用しても、GTX750Tiは使えない訳だ。なので、GTX750Tiを使うためには、公式ドライバをインストールしなくてはいけない。

Fedoraには他に、RPM Fusionで提供されているakmod-nvidia、kmod-nvidiaというドライバもある。これらは多分、nVIDIAのドライバを元にリパッケージしているのだと思うけれど、今の時点では331.89が最新となっており、残念ながらGTX750Tiには対応されていないはずだ。

実は、公式ドライバをインストールする前に一応、RPM Fusionからakmod-nvidiaドライバをインストールしたのだが、手順が悪かったのかシステムが起動すらしなかった。もしドライバのインストール後に同様の事が起きるようなら、Ctr+Alt+F2で起動モードを変えると助かるかもしれない。




インストール前の状態では、グラボにはGTX460を使用している。一度、Kernel Mode Setを無効にして、システムを再起動してみる。(KMSとnomodesetについては、→nomodesetとLinuxにおけるGPUドライバーの問題を読むとよく分かる。)今回はgrub2の設定を変更して再起動させたが、単にgrub2のブートローダ画面で起動オプションを編集するだけでもよいかもしれない。

こからはFedora 16にNVIDIAの純正ドライバをインストールを参考にインストールを進めていった。上記のページはfedora16に関して書かれているが、Fedora20でもほぼそのままの手順でインストールが出来た。下に簡単に手順は書いているが、grub2に関する部分以外の内容はほぼ同じなので、上記のページを参考にしてもらった方が分かりやすくて良いだろう。

grub2での起動オプションの変更は、まず /etc/default/grub を編集し、それを grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg として設定ファイルを書き換える事で行う。Kernel Mode Setを無効にするには、GRUB_CMD_LINE_LINUXの行の最後に、nomodesetと追記すればよい(当然、ダブルクオーテーションの内側に)。ファイルを保存したら、grub2-mkconfigコマンドで設定をgurb2に反映させる。再起動させると、デスクトップが低解像度で起動するはずだ。

KMSを無効にした状態であれば、GTX750Tiを取り付けて起動させる事もできる。ただし、そのままでは画面は低解像度、マルチモニタも使用は出来ない。次に、GTX750Tiを使えるようにドライバをインストールする。

KMSを無効にし、GTX750Tiを取り付けて起動させると、無事にGNOME3が起動した。nVIDIAからLinux用の最新ドライバをダウンロードし、rootでホームにコピーした後、chmod 700 で実行属性を付けておく。また、ドライバのインストールにはドライバのビルドが必要なので、ビルドのためのパッケージのインストールも必要。yum install gcc kernel-devel でインストールしておこう(今回は、gccは以前にインストールしていたので、kernel-develのみインストールした)。

以上の準備が終わったら、Alt+F2でコンソールモードへ移り、rootでログイン。その後、init 3でランレベルを3に変更し、もう一度rootでログインする。

もしここで、ドライバのビルドが出来ないようであれば、ビルドに必要なツールが足りないので、yumを使ってインストールをしよう。ネットワーク環境が必要ないようであれば、多分init 3する必要はないと思う。

先ほどのダウンロードしたドライバを、./NVIDIA-Linux-x86_64-○○○.○○.run -z --no-x-check として実行する。するとCUI上でドライバのインストールが始まり、使用許諾への同意などの入力が求められるので、OKしていこう。インストールが全て終わればコンソールに戻るので、再起動させる。

インストールがうまくいけば、高解像度のデスクトップやマルチモニタが使えるようになるはずだ。またOSが起動する際に一瞬、nVIDIAのロゴが見える・・・らしい(実はまだ確認していないのだが)。

以上で、公式のドライバのインストールが完了した。前回のHDDの編集も含め、これで新規に購入したパーツが全て、Win8.1とFedora20で動作するようになった。まだもう少し細かな調整などを行いたいところだが、とりあえずメイン環境の移行はこれで完了、という事にしておこう。
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