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古都で働く、プリングルズ大好き似非システム管理者が、お仕事関係の備忘録を書いたり、日々のあれこれを書いたり。

   
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FedoraがインストールされたLinux LVM領域をリサイズする(3)

Fedoraのインストール領域は拡張できたが、このままではFedoraの領域がかなり大きい事になる。今回はFedoraの領域を縮小して、更にWindows8.1の領域を拡げる事ができるよう、パーテーションを調整する。最終的にWin8.1の領域を拡げる事ができれば、今回の作業は終了だ。


前回までの作業で、2TBのHDDいっぱいにFedoraの領域が拡がった事になる。しかし、実際にはWindows8.1の領域をより多く確保したい(Win8.1が1.8TB、Fedoraは200GB程度でよい)。そこで今度は、FedoraのLVM領域を縮小し、その領域をHDDの後方へ移動させて、空いた領域をWindows用に割り当てる。

LVM内のPV、LVを縮小するには、拡大する時とは違って一旦システムを停止させ、Live CDなどからブートする必要がある。なので、今度はまたFedora20のLive CDで起動させる。



ところで、Fedora20をLive起動させると、最初は英語が標準の使用言語になっており、キーボードも英語キーボードの配列になっている。これではコマンド入力もしづらいし、日本語を入力する事もできない。幸い、Fedora20のLiveシステムには日本語環境が含まれているので、Live環境が起動したらすぐに設定から地域と言語を変更すると良いだろう(system settings→region and language)。



Live起動したFedora上で端末を起動し、rootになって作業をすすめる。

手順はさっきの反対で、入れ物の中身から順番に縮小していく事になる。つまり、ファイルシステム→LV→PV→パーテーション、の順で縮小していくのだ。使用するコマンドはほぼ同じ。

まずe2fsckでファイルシステムのチェックを行っておき、resize2fs /dev/fedora/root 200G とすると、/dev/fedora/rootを200GBに縮小する事ができる(1.7TBまで領域を拡げていたので)。

次にLVを縮小する。この時、中のファイルシステムよりもLVを小さくしてしまうとデータが壊れてしまうので、-tオプションをつけて試行してから、大丈夫であればオプションを外して実行するとよい。 今の場合だと、1.7TBから200GBまで減らすので、 lvreduce -t -L 200G /dev/fedora/root で試してみて、問題がなさそうであれば実行する(lvresizeでもよいと思う)。この時、「THIS MAY DESTROY YOUR DATA (filesystem etc.)」と聞かれるのだが、問題なければyを押して実行しよう。データは壊れずに縮小されているはずだ(データが壊れてしまっても責任は取れません・・・!)。

LVが縮小できたら、PVを縮小しよう。LVと同様に、-tオプションをつけつつ、pvresize -t --setphysicalvolumesize 200G /dev/sda5 で縮小できるか確認しよう。実際には200Gでは縮小できなかったので、少し大きめのサイズ(205G)を指定すると上手く収まった。



さて、ここまででFedoraのパーテーションは希望のサイズに変更する事ができた。しかし、HDD全体のパーテーションを調整するにはどうすればよいか。Fedora20のLive CDにはPartedが含まれているので、端末上でPartedを使ってリサイズすればよいのかもしれない。しかし、できればGUIで操作したいところ・・・

ところで、この作業の冒頭でKnoppixを使いGPartedでパーテーションを編集しようとしたと書いたが、実はGPartedの最新版ではLinux LVMの変更・移動が出来るようになっている。どうやら手元にあるKnoppix7.0.2には収録されていなかったようだが、GPartedには専用のLive CDも用意されており、それを使うとLinux LVMも含めたパーテーションの編集が可能なのだ。そこで、次はGPartedのLive CDを使って作業を行う。



GPartedのLive CDは、GPartedのオフィシャルサイトからISOイメージ形式でダウンロードできる。ダウンロードし、CD-Rに焼いて、起動させよう。debianが元になっているようで、起動途中に言語環境やキーボード設定などを設定する事ができる。起動したら、画面上にGPartedへのリンクがあるので、GPartedを起動させよう。また、ブラウザやネットワーク関連のツールも含まれているので、DHCP環境であれば、簡単にインターネットへ接続する事もできる。ちょっとした検索なら、わざわざシャットダウンせずに済ます事ができるはずだ。

GPartedを起動して/dev/sdaを見てみると、今回の場合だと、前から順番に、/dev/sda1にntfs(1GBほどでシステムの予約領域)、/dev/sda2にntfs(Win8.1のインストール領域)、/dev/sda3にext4(Fedoraの/boot)、そして/dev/sda4の拡張パーテーションの中に/dev/sda5のLinux LVM(Fedoraの/、1.7TB)となっている。まずはLinux LVMを前方に縮小し、その後後方へ移動。次にLinux LVMを含んでいる拡張パーテーションを後方へ縮小。そして/bootのパーテーションとなっている/dev/sda3を後方へ移動。これで/dev/sda2のntfsパーテーションの後ろが空くので、/dev/sda2を後ろへ拡張。以上で、希望通りのパーテーション設定とする事ができる。

一通りの設定をして、最後に設定内容を適用すると、変更が始まる。変更はデータの移動を伴うため、今回の場合だとおよそ1時間ほどかかった。内容によっては、数時間かかる場合もあるかもしれない。



ここまでで、やっと希望通りにパーテーションを設定できた。Fedora20を起動させると、特に問題なく起動してくれた。GRUB2がインストールされているので、/bootのパーテーションが移動しても、パーテーションの順番が変わらなければ問題はないのだろう。Windows8.1の方は、残念ながらすぐに起動、という訳にはいかなかったが、インストールDVDを使いスタートアップ修復を行えば、数分ですぐに起動できるようになった。

作業を終えて振り返ると、最初にGParted Live CDを使ってパーテーション設定を変更し、その後Fedoraを起動させてオンラインでLVM内の領域を拡げれば手順が少なくて済んだかな、と思う。しかし、LVMの拡張と縮小の方法がそれぞれ体験できたし、FedoraのLive環境の使い勝手も勉強出来たので、これはこれで良かったかもしれない。

これで、いよいよメイン環境を新しいHDDに移したWin8.1/Fedora20に移行する事ができる。あとは、GTX750TiをFedora20で使えるようにすれば終わりだ。多分次回、その作業をアップする事になるだろう。
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