古都で働く、プリングルズ大好き似非システム管理者が、お仕事関係の備忘録を書いたり、日々のあれこれを書いたり。
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FedoraがインストールされたLinux LVM領域をリサイズする(2)
前回、160GBのHDDから2TBのHDDへクローニングを行い、Fedora20がインストールされたパーテーションをfdiskを使って拡張した。しかし、パーテーションに含まれているLVM内の領域はまだ拡張されていない。今回は、オンラインのままLVM内の領域を拡げていく。
LVM内にある領域がPV、VLで構成されている事は前回触れた。今回はPV、VLを拡張していく。PVやVLをGUIで簡単に操作できるとありがたいのだが、Fedora20にはそういったツールは用意されていない。Fedora19まではsystem-config-lvmというツールがあり、LVM内の構成をGUIで見る事ができたようだ。調べてみると、Fedora19のパッケージがFedora20でも動くようだったので、インストールしてみた。
しかしネット上ではほとんどCUIでの編集方法しか紹介されていないし、今後CentOSのファイルサーバでCUIからLVMを編集する事もあるかと思うので、ここでもやはりCUIでの作業を行っていこうと思う。
PV、VG、VLの編集については、LVM - パーティションの拡張を伴うPV, VG, LVの拡張方法を参考にした。まぁ、ここの説明を読むよりもリンク先を読みながら設定した方が丁寧でわかりやすいだろう。また、いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.164も参考にした。こちらも、丁寧な説明でわかりやすいので、上記の2ページを見ながら作業すればまず、問題ないと思う。
まず、pvscanで現在のPVの容量を確認しておく。そして、lvscanで現在のLVの構成についても確認する。今回の場合、lvscanすると/dev/fedora/swap、/dev/fedora/rootの2つのLVが、PVに含まれている事が確認できた。swapは特に拡張する必要はないので、LVについては/dev/fedora/rootだけを拡張する。
現在の構成について確認できたら、pvresizeというコマンドを使いPVから拡張を行う。今回の場合は pvresize /dev/sda5 とすると、PVのサイズが/dev/sda5全体に拡がるはずだ。コマンドを実行後、pvscanでPVの容量を確認しよう。
次に、PVの中にあるLVを拡張する。先ほど確認したが、LVにはswapとrootがあった。今回はrootのみを空き容量いっぱいに拡げる。今度はlvextendというコマンドを使い(lvresizeでもよいはず)、lvextend -l +100%FREE /dev/fedora/root とすると空き容量を100%、/dev/fedora/rootに割り当てる事ができる。コマンドオプションによって、10GBを割り当てるとか128MBを割り当てるとか、より細かな指定もできる。コマンドを実行したら、lvscanでLVの容量が増えたかどうかを確認しよう。
そして最後に、実際のファイルシステムの容量を増やす。ファイルシステムがext4であれば、オンラインのまま容量を増やす事が可能だ。まずは e2fsck /dev/sda5 でファイルシステムのチェックを行っておき、そのあと resize2fs /dev/sda5 とするとファイルシステムの容量を増やす事ができるはずだ。dfやディスクユーティリティなどで、ファイルシステムの容量を確認しよう。
※ちなみに、lvextendとlvresizeだが、どちらもlvmというコマンドのエイリアスであり、更にLVを縮小するlvreduceというコマンドも含めると、lvextendとlvreduceはどちらも、lvresizeのwrapperになっている、との事(→Difference between lvresize and lvextend)。
ここまでで、LVM内のファイルシステムの拡張を行う事ができた。しかし今回は、FedoraだけでなくWin8.1の領域も拡張したい。そこで次は、改めてLVM領域を縮小し、Win8.1の領域を拡張してHDD全体を調整する。
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