古都で働く、プリングルズ大好き似非システム管理者が、お仕事関係の備忘録を書いたり、日々のあれこれを書いたり。
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FedoraがインストールされたLinux LVM領域をリサイズする(1)
デスクトップ機にインストールしたFedora20は、元々動作検証だけのつもりだったので160GBのHDDにインストールしていた。更に、そのHDDにはWin8.1もインストールしてデュアルブートとしていたが、本格的にメイン環境をWin8.1+Fedora20へ以降させたいと思うようになった。そこで、新たに2TBのHDDを購入し、そこへ160GBのHDD上に構築した環境をごっそり、移動させたい。そして最終的には、Win8.1とFedoraのデュアルブートを維持しつつ、両方の領域を拡張してHDD全体の割り当てを調整したいと思う。
これまで、Windowsのパーテーションをリサイズするために、Knoppixに含まれているGPartedを利用してきた。今回も、まずはGPartedで・・・と思いKnoppixでデスクトップ機を起動させGPartedを起動してみたが、Linux LVMパーテーションはリサイズどころか移動すら出来なかった。旧来の方法でパーテーションが扱えないのは不便だなと思ったが、LVMにはパーテーション内のボリュームをオンラインのまま編集できたり、新たに追加したパーテーションをまとめて一つのボリュームとして使用したり、という大きな利点もある。
まず下準備として、160GBのHDDから2TBのHDDへ、データをパーテーションごとコピーしておく。HDDをクローニングするには、以前はKnoppix上でddを使う事が多かったが、今はWindowsで無料で使えるソフトも多いので、今回はすでにWin7上にインストール済で、HDDのイメージバックアップに利用しているMacrium Reflectを使用した。今回の場合と違い、クローニングしたいHDDの他に作業可能なシステムが用意できない場合、前述のKnoppixの他CDからブートしてクローニングが行えるEASEUS disk copyも有用だと思う。
なお、ここではReflectでのクローニングの手順は省く。しかし、インストールして実際に起動させてみると分かると思うが、直感的な操作で非常に分かりやすいと思う。
クローニング作業を済ませ、2TBのHDDからFedora20を起動させる。今回は特に問題なくシステムが起動した(本当はこの時、グラボをGTX750Tiへ交換したため、1回目はGUI環境が起動しなかったのだが)。起動できる事を確認したら、一旦電源を切る。
次に、Fedora20のインストールCDを使って、Live環境でPCを起動させる。ここではfdiskを使いたいだけなので、Fedora20に限らずLive CD/DVD/USB、何でもよいだろう。
Live環境が起動したら、root権限でfdiskを起動させる。今回、2TBのHDDは/dev/sdaとして認識されているので、fdisk /dev/sda として起動させた。
コマンド入力画面になるので、まずpを入力し現在のパーテーションの状態を見る。今回であれば、/dev/sda4がextended、/dev/sda5がLinux LVMとなっている。つまり、/dev/sda4という拡張パーテーション領域の中に、/dev/sda5というLinux LVM領域が作成されている訳だ。まずはこれを、HDDの空き領域全体へ広げてやる。
一旦、/dev/sda5、/dev/sda4をどちらも削除する。その後改めて/dev/sda4を拡張パーテーションとして残り領域全体に確保し、その中に/dev/sda5をLinux LVMとして作成する。この操作ではパーテーションテーブルが書き換えられるだけで実際のデータは書き換わらないため、正しく数値を指定していれば(まずデフォルト値で間違いないはずだが)、保存されているデータはそのままでパーテーションの領域だけが広がるはずだ。
wコマンドでパーテーションテーブルを書き込んだらfdiskを終了し、改めてHDDからFedora20を起動させる。うまくいけば今まで通り起動するはずだ。もし失敗してしまったら、クローニング元のHDDがバックアップとなっているので、再度手順を確認してみるか、別の方法を検討する。
これでLinux LVM領域が広がったので、次にLVM領域内の論理ボリュームを変更する。論理ボリュームはオンラインのままで変更可能なので、HDDから起動したFedora20上で作業を行う。
ここで、LVMについて簡単に振り返っておく。今の場合、/dev/sda5がLinux LVMというパーテーションになっている訳だが、その中にさらにPV(Physical Volume)、LV(Logical Volume)が存在している。また、PVを複数まとめたVG(Volume Group)もあり、VGを利用すれば複数のHDDにまたがって一つのパーテーションを構成する事もできる。ここでは1つのHDD上の1つのパーテーション内でボリュームを作っているので、VGについては特に操作する必要はない。
作業の流れとしては、外側の入れ物から順番に拡げていくイメージで考えてほしい。最初に、一番大きな入れ物となっている拡張パーテーションの/dev/sda4、その中にある論理パーテーションの/dev/sda5を拡げた。これからは/dev/sda5の中にあるPV、そして更にそこに入っているLVを拡げていく訳だ。
パーテーションを拡げる作業は、使用するファイルシステムにもよるが、オンラインで作業する事ができる(今回のようにfdiskが必要な場合は、一旦システムを落とさないと無理だが)。しかし逆に、パーテーションを縮小する作業は、fdiskを伴わない場合でもシステムを落として作業しないといけない。
次は、PV・LVを拡張する作業に移る。
まず下準備として、160GBのHDDから2TBのHDDへ、データをパーテーションごとコピーしておく。HDDをクローニングするには、以前はKnoppix上でddを使う事が多かったが、今はWindowsで無料で使えるソフトも多いので、今回はすでにWin7上にインストール済で、HDDのイメージバックアップに利用しているMacrium Reflectを使用した。今回の場合と違い、クローニングしたいHDDの他に作業可能なシステムが用意できない場合、前述のKnoppixの他CDからブートしてクローニングが行えるEASEUS disk copyも有用だと思う。
なお、ここではReflectでのクローニングの手順は省く。しかし、インストールして実際に起動させてみると分かると思うが、直感的な操作で非常に分かりやすいと思う。
クローニング作業を済ませ、2TBのHDDからFedora20を起動させる。今回は特に問題なくシステムが起動した(本当はこの時、グラボをGTX750Tiへ交換したため、1回目はGUI環境が起動しなかったのだが)。起動できる事を確認したら、一旦電源を切る。
次に、Fedora20のインストールCDを使って、Live環境でPCを起動させる。ここではfdiskを使いたいだけなので、Fedora20に限らずLive CD/DVD/USB、何でもよいだろう。
Live環境が起動したら、root権限でfdiskを起動させる。今回、2TBのHDDは/dev/sdaとして認識されているので、fdisk /dev/sda として起動させた。
コマンド入力画面になるので、まずpを入力し現在のパーテーションの状態を見る。今回であれば、/dev/sda4がextended、/dev/sda5がLinux LVMとなっている。つまり、/dev/sda4という拡張パーテーション領域の中に、/dev/sda5というLinux LVM領域が作成されている訳だ。まずはこれを、HDDの空き領域全体へ広げてやる。
一旦、/dev/sda5、/dev/sda4をどちらも削除する。その後改めて/dev/sda4を拡張パーテーションとして残り領域全体に確保し、その中に/dev/sda5をLinux LVMとして作成する。この操作ではパーテーションテーブルが書き換えられるだけで実際のデータは書き換わらないため、正しく数値を指定していれば(まずデフォルト値で間違いないはずだが)、保存されているデータはそのままでパーテーションの領域だけが広がるはずだ。
wコマンドでパーテーションテーブルを書き込んだらfdiskを終了し、改めてHDDからFedora20を起動させる。うまくいけば今まで通り起動するはずだ。もし失敗してしまったら、クローニング元のHDDがバックアップとなっているので、再度手順を確認してみるか、別の方法を検討する。
これでLinux LVM領域が広がったので、次にLVM領域内の論理ボリュームを変更する。論理ボリュームはオンラインのままで変更可能なので、HDDから起動したFedora20上で作業を行う。
ここで、LVMについて簡単に振り返っておく。今の場合、/dev/sda5がLinux LVMというパーテーションになっている訳だが、その中にさらにPV(Physical Volume)、LV(Logical Volume)が存在している。また、PVを複数まとめたVG(Volume Group)もあり、VGを利用すれば複数のHDDにまたがって一つのパーテーションを構成する事もできる。ここでは1つのHDD上の1つのパーテーション内でボリュームを作っているので、VGについては特に操作する必要はない。
作業の流れとしては、外側の入れ物から順番に拡げていくイメージで考えてほしい。最初に、一番大きな入れ物となっている拡張パーテーションの/dev/sda4、その中にある論理パーテーションの/dev/sda5を拡げた。これからは/dev/sda5の中にあるPV、そして更にそこに入っているLVを拡げていく訳だ。
パーテーションを拡げる作業は、使用するファイルシステムにもよるが、オンラインで作業する事ができる(今回のようにfdiskが必要な場合は、一旦システムを落とさないと無理だが)。しかし逆に、パーテーションを縮小する作業は、fdiskを伴わない場合でもシステムを落として作業しないといけない。
次は、PV・LVを拡張する作業に移る。
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