古都で働く、プリングルズ大好き似非システム管理者が、お仕事関係の備忘録を書いたり、日々のあれこれを書いたり。
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debian wheezyでminidlna。
今回は、自宅でのファイルサーバ・DLNAサーバを構築する。利用するハードウェアは、しばらく退役状態にあったGeode NX @1250が乗ったキューブPC。ファンレス動作も可能な、超低消費電力のCPUだ。ただし動作クロックは600MHz、10年近く前のCPUなので高パフォーマンスは望めない。もしかすると、DLNAサーバとしては役立たない可能性もあるが、その場合はファイルサーバのみでの使用とする予定。
Geode NXは32bit CPUなので、CentOS7はインストール出来ない。Fedora20であればi386パッケージもあるが、インストーラ起動の時点で既に重過ぎてなかなか前に進めず・・・結局、今回はdebianを使ってみる事にした。
Geode NXは32bit CPUなので、CentOS7はインストール出来ない。Fedora20であればi386パッケージもあるが、インストーラ起動の時点で既に重過ぎてなかなか前に進めず・・・結局、今回はdebianを使ってみる事にした。
実は、ubuntuはしばらく使ってみた事があるものの、debianはインストールするのも初めて状態。無事に目標に辿り着けるかどうか。
debianのインストールはnet installで行い、GUI環境抜きでウェブ・ファイルサーバをインストールした。600MHz、メモリ256MBの状態でも、インストール直後のtopではswapもなく快適に動いているようだ。
※実は、今回のサーバ構築にあたって中古のDDRメモリ 1GBx2 を用意したのだが、どちらもM/Bとの相性が悪かったのか起動直後にダウンするという不具合に見舞われた。なので、後ほどメモリを増設するつもりで今回は256MBのまま、作業を進めている。
debian wheezyは、インストール直後からsshが使える(インストールしていた場合)ので、インストール後すぐにipアドレスを固定し、後の作業はsshを使うといいかと思う。というのは、モニタをつないで直接ログインすると、シェルの日本語が文字化けしてしまうのだ。文字化けを防ぐ方法はネットで詳しく紹介されているけれども、今後の管理の事を踏まえてssh接続を使うのが手っ取り早い。
OSのインストール時にファイルサーバを選択していれば、sambaはインストール済だ。 /etc/samba/smb.conf を適切に設定してやれば、すぐにsambaでファイル共有ができるようになる。今回は新たに /public を作成し、そこを共有ディレクトリとして使う事にする。
そして、DLNAサーバのために、minidlnaをインストールする。debian用のパッケージは用意されているので、 aptitude install minidlna とするとインストールできる。インストールが出来たら設定ファイルを見ていこう。 /etc/minidlna.conf が設定ファイルになっている。
まず、メディアファイルの置き場所として、 media_dir= にパスを設定しておく。さきほど、samba用に /public というディレクトリを作ったので、その中にdlnaというディレクトリを作り、そこを指定しておいた。つまり media_dir=/public/dlna という感じ。
# Port number for HTTP traffic の項目は修正しないが port= の値を確認しておく。このポート番号を指定してブラウザから参照すると、現在登録されているメディアの数が分かるみたい。
また、 friendly_name= の値を、自分のサーバ名として登録しておく。今回であれば、このサーバはdebianと名づけているので、 friendly_name=debian としておいた。これはDLNAクライアントソフト上で表示される名前になる。
その他はインストール時のデフォルトのまま、とりあえず上書き保存。この状態で、Windows上のDiXiM Digital TV Plusを起動させてみると、サーバ一覧にDebianが現れた。しかし、サーバの中を参照してもファイル類はまだない。
そこで、先ほど設定ファイルで設定しておいたディレクトリ(今回の場合だと /public/dlna )に、試しに動画ファイルと音楽ファイルを置いてみた。その後、 minidlna -R でデータベースファイルを更新し、更に service minidlna restart でサービスを再起動させる。改めて、WindowsのDiXim Digital TV Plus からdebianを見てみると、wmvとmp4は見る事が出来たが、aviは見られなかった。SD画質とHD画質、両方のmp4ファイルを見てみたが、どちらも問題なく再生されているようだ。またmp3ファイルは再生出来たが、wavは再生できなかった。
メディアファイルを追加・削除した際にデータベースを更新する方法やサービスを再起動させる方法をどうするか、解決するべき課題はあるものの、Geode NX @1250と256MBメモリでもDLNAサーバとして十分使える事が分かった。特に、HD画質の動画でも再生できたのは大きい。デスクトップに貯めている動画をメディアサーバへ移せば、自宅ネットワーク下ならどこででも動画や音楽が楽しめるようになるはずだ。iPhoneに入れたDiXiM Digital TVも活用できるだろう。
追記
データベースの更新については、設定ファイル中の inotify=yes の部分のコメントアウトを外して有効にし、更に notify_interval= に更新する間隔をxx秒で指定しておけばよいみたい。しかし今のところ、データベースは自動更新されていないので、設定など調べてみないといけない。
それから、DiXiM Digital TV Plusの他、Windows7上のWMPでも再生できる事が確認できた。しかし残念ながら、リビングのBRAVIA KDL-32J5ではmp4の再生は出来なかった。KDL-32J5はmpg2にしか対応していないようで、minidlnaにはトランスコード機能がないため、事前に変換しておく必要がありそうだ。
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