普段、外出先などで使用しているVostro3500には、これまでWindows7のみをインストールしていたが、デュアルブートでFedora20を使用する事にした。インストール直後に内蔵Wi-Fiが使えなかったため、使用できるようにした備忘録。

CentOSのインストール備忘録もまだ書き終えていないのにFedoraなのだが、デスクトップ環境でもRedhat系に慣れていた方がよいかと思い、Vostro3500にFedora20をインストールした。

インストール作業はFedora live CDからHDDへインストールを行ったが、パーテーションの設定の他はほぼ自動で行われるため、迷う点はほぼなかった。起動直後から日本語環境も使用でき、有線LANをONにすればDHCPですぐにインターネットへの接続も可能（うちの環境なら、だが）。

しかしインストール直後から無線LANは有効にならなかった。これは、Vostro3500で使用されているBroadcomのWi-Fiアダプタのドライバがクローズドソースだから、なのだそうで、現在Linux用のドライバがBroadcomから提供されているものの、各ディストリビューションの公式パッケージとしては取り込まれておらず、3rdパーティのパッケージからインストールしなくてはならないらしい。

その方法はというと、
http://www.cyberciti.biz/faq/fedora-linux-install-broadcom-wl-sta-wireless-driver-for-bcm43228/
に書かれていた。簡単に説明すると、rpmfusion（3rdパーティによるrpmリポジトリ）をリポジトリに追加してkmod-wlというパッケージ2つと、broadcom-wlというパッケージをインストールするという事。

ところが、上記手順の通りにインストールをしようとすると、kernel-uname-rが必要なバージョンではないということでインストールが出来ない。必要なkernel-uname-rの方がバージョンが高いので、yum upgradeをしてkernelをアップデートしてみても、やはり必要なバージョンが異ると言われてインストールができない。



今回インストールしたfedora20は2013年12月リリース。当然、インストール直後のkernelのバージョンはその時点でのものなので、現在リリースされているkmod-wlの方が新しいためインストールが出来ない事になる。

ところが、yum updateで最新のkernelをインストールしてしまうと、今度はbroadcom-wlのパッケージがkernelパッケージよりも遅れているため、やはりインストールが出来ない事になってしまう・・・というのはあくまで、私の推理。



推理したところから、インストール直後のカーネル（uname -rすると3.11.10-301.fc20.x86_64であった）に合うkmod-wlをさがせばよいのではないかと思い、kmod-wl-3.11.10-301をrpmfusionで探してみたところ、2013年12月にリリースされていたパッケージがあった。同様にbroadcom-wlも探し、同時期にリリースされたパッケージをダウンロード。

結局、今回ダウンロードしたのは下の3パッケージ。

kmod-wl-3.11.10-301.fc20.x86_64-6.30.223.141-5.fc20.x86_64.rpm
kmod-wl-6.30.223.141-5.fc20.x86_63.rpm
broadcom-wl-6.30.223.141-2.fc20.noarch.rpm

# uname -r の結果を見て、それに応じたパッケージをダウンロードすればよいと思う。

ローカルにダウンロードしたパッケージは、パッケージがあるディレクトリで yum localinstall パッケージ することでインストールが出来るはずだ。インストールが完了したら、システムを再起動させるとネットワークマネージャにWi-Fiの設定が現れるはずだ。

ただ、インストールができた後にyum upgradeするとWi-Fiが使えなくなるかもしれない。kmod-wlと、アップグレードされるkernelのバージョンが合わなくなるからだと思われるので、kmod-wlの新しいパッケージが出てくるまでupgradeは控えた方がよいだろう。