先日Fedora23が公開されたけれど、我が家のFedoraサーバは次の休日に更新してみるつもり。しかし23の影響なのか、数日前に dnf upgrade してから、パッケージを入れようとしてもcheck-updateしてみても "プラグインの読み込みに失敗しました:system_upgrade"って言われて困った困った。で、結局はsystem-upgradeプラグインにマルチバイトが扱えない問題があるとかなんとかで、とりあえず LANG=Cをつけてdnfを実行すればいいみたい。

さてさて、そんな家庭内サーバのFedora22なのだが、私が使用するのは主に夜間、帰宅後から就寝前の数時間だけ。プラス、朝にらじる★らじるのスクリプトを走らせているくらいで、日中は誰も触らないのに起動しっぱなし。これでは、いくらGeode NX 1250でTDPが6wだと言ってもHDDだメモリだで多少電気は食う訳だし、何よりHDDの寿命が縮む訳で。

まぁ電源の入り切りを自分でやればいいのだけれど、せめて朝のスクリプトタイム前後は自動で起動・休止して欲しいなぁ・・・と思っていたら、Fedoraにはうってつけのコマンドがあるらしく、今回はそいつで休止＆復帰をさせてみることにした。

自動起動はマザボのBIOSが対応してくれている事もあるけれど、うちのジャンクマザーにそこまでの賢い機能はない。なので、電源ON状態を基本として、rtcwakeで休止時間を指定して休止させ、指定時間が経過したら復帰する、という事にする。

rtcwakeはutil-linuxというパッケージに入っている。Linuxの基本コマンドを集めたパッケージとの事で（moutとかkillとかもこのパッケージに入ってるらしい）、すごく基本的なコマンドなのね。。。今まで知らなくてごめんなさい。

rtcwakeの使い方は簡単で、 -m オプションで休止の状態が選べて、 -s オプションで休止する時間が指定できる。つまり、 $ rtcwake -m mem -s 60 だといわゆる「スタンバイ」、メモリを保持した状態での休止になり、60秒後に復帰する事になる。 $ rtcwake -m disk -s 3600 だったら、メモリ内容をHDDへ書き出す「ハイバネーション」で休止し、3600秒=1時間後に復帰するという事。

休止の経過時間は -t オプションを使いUNIX時間で表す事もできるので、$ rtcwake -m disk -t $(date +%s -d "2015-11-10 06:00") としてやると、2015年11月10日6：00までハイバネーションで休止する事になる。

ここでrtcwakeのmanページによると、-l オプションをつけるとadjtime fileの内容に関わらず、hardware clockがlocal timeに設定されている事が前提になる・・・らしい。/etc/adjtimeを見てみると、UTCになっている。一方、システムの時計はJSTなので、我が家のサーバはhardware clockとlocal timeが異なっている、という事のようだ。ためしに-l オプションをつけてrtcwakeを実行してみたが、一向に復帰する気配を見せなかった。うちの環境では-l オプションは要らないようだ。

という事で、まず日中は休止させる。ただam8:30にらじる★らじるのスクリプトが走るので、am9:00にrtcwakeを呼ぶようcrontabに書いておく。とりあえずpm6:00に復帰という事にして、9時間=32400秒をオプションに指定。 /usr/sbin/rtcwake -m disk -s 32400 って感じで。

夜の作業終了時は放っておいてもいいかなと思うのだけれど、引数に復帰時間を書いて実行すればハイバネートする簡単なシェルスクリプトを書いておいた。深夜３時とかになれば勝手に休止するようcrontabに書いてもいいかもなのだけど・・・たまに夜更かししてminidlnaで配信させてる動画を見たりするので、急に電源が切れるのも困るしその加減が難しいところ。